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コラム

2025.12.25

注文住宅で“後からできないこと”ランキング|最初に決めるべき5項目

 

はじめまして。
関西全域で家づくりをお手伝いしているアートハウスです。
注文住宅の打合せをしていると、
「ここは後から変えられますか?」
という質問をよくいただきます。
結論からお伝えすると、
家づくりの後悔は、ほとんどが
“後から変えられない部分”から生まれます。
キッチンやお風呂、内装の色や照明。
こうしたものは、住みながらでも変更できます。
しかし一方で、
完成してしまうと、ほぼやり直せない要素が確実に存在します。
今回は設計の現場で多くの住まいを見てきた立場から、
最初に必ず決めておくべき5つの項目を整理します。

1.構造(柱・耐震)

 

最も後から変えられないのが、
家の「骨組み」です。

耐震等級や柱・壁の位置、構造計算の考え方は、
完成後に変更することがほぼできません。
間取りの自由度や大開口が可能かどうかも、
実は構造計画でほぼ決まります。
「あとから壁を抜きたい」
「もっと開放的にしたい」
そう思っても、構造上できないケースは少なくありません。
だからこそ、
デザインの話より先に、構造の考え方を理解することが重要です。

2.吹き抜け・天井高さ

 

天井の高さや吹き抜けも、
後から変更できない代表的なポイントです。

同じ20帖のLDKでも、
天井の高さや視線の抜け方で、
体感の広さはまったく変わります。
「住んでみたら少し圧迫感があった」
「やっぱり吹き抜けにすればよかった」
こう感じても、
完成後に天井高さを変えることは現実的ではありません。
高さと空間構成は、必ず最初に想像して決めるべき要素です。

3.大開口・窓位置

窓の位置や大きさも、
後悔が多いポイントのひとつです。
採光・通風・視線の抜け・外とのつながり。
これらはすべて窓計画で決まります。
家具を置いてから
「この窓、実は使いにくい」
と気づくケースも少なくありません。
特に大開口は、
構造・断熱・外構と密接に関わるため、
後戻りができない要素です。

4.動線計画

家事動線、帰宅動線、来客動線。

これらは暮らしの快適さを大きく左右します。
洗濯が面倒、
帰宅後に片づかない、
朝の準備が混雑する。
こうした不満の多くは、
動線計画が合っていないことが原因です。
動線は壁や部屋配置と結びついているため、
完成後に変更することはほぼできません。
今だけでなく、5年後・10年後も想像して考えることが大切です。

5.外構との関係

外構は後回しにされがちですが、
建物との関係性は後から変えられません。
玄関位置、駐車計画、庭とのつながり、
視線や防犯の考え方。
建物だけで完結して考えると、
外構でどうにもならない状態になることもあります。
最初からセットで考えることで、
暮らしやすさも、見た目も大きく変わります。

まとめ|優先すべきは「一生変えられない部分」

注文住宅では、
内装や設備など“目に見える部分”から決めがちです。

しかし本当に優先すべきなのは、
今決めないと一生変えられない部分です。
構造・高さ・窓・動線・外構。
これらを先に整理することで、・後悔が減る
・コストの使い方が明確になる
・暮らしの満足度が高まる
家づくりは、
「何を足すか」より「何を最初に決めるか」が重要です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これから打合せを進める方は、ぜひこの5項目を意識してみてください。