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コラム

2026.02.26

“しまう場所”を決めたら暮らしが変わった|施主が語る片付けストレス0の理由

はじめまして。
関西全域でお家づくりをお手伝いしているアートハウスです。

今回のコラムは、施主様のひとことから始まりました。
「探す時間がなくなったんです」
片付けが得意な人のテクニックではなく、苦手だった方が“迷わない仕組み”をつくった結果です。

収納が多いのに散らからない家には、共通点があります。
それは、片付けを“気合い”ではなく“設計”で解決していること。
このお家で実際にやったことを、深掘りして整理します。

1.結論:片付けは「戻す場所」ではなく「迷わない流れ」で決まる

片付けが続かない原因は、性格ではありません。
“戻す場所があるのに戻せない”のは、戻すまでに迷う工程が多いからです。

このお家では、収納を増やすより先に、
「帰ってきて何をするか」「どこを通るか」を細かく分解しました。
そして、動作の順番に合わせて置き場を並べています。

片付けは“戻す”ではなく“通りながら片付く”に変える。
それだけで、家の散らかり方は大きく変わります。

2.片付けストレスの正体は「探す・置く・忘れる」の連鎖

施主様が言っていた「探す時間がなくなった」は、かなり本質的です。
片付けストレスは、次の連鎖で起きます。

探す
→ 置く(とりあえず)
→ 忘れる(どこに置いたか)
→ また探す

“探す”が増えると、自然に“一時置き”が増えます。
一時置きが増えるほど、家族にとってもルールが見えなくなり、片付けが回らなくなります。

だからこそ、最初に潰すべきは収納不足ではなく、探す工程です。

3.住所づくりのコツ:分類より先に「よく通る場所」を決める

住所づくりというと、まず“分類”から始めがちです。
でも実際は、分類より先に「よく通る場所」を基準にした方が続きます。

例えば、
帰宅後に必ず通る場所に、上着・カバンの定位置をつくる。
キッチンの作業動線上に、よく使う消耗品の置き場をつくる。
洗面の近くに、毎日使うケア用品を集める。

使う場所と収納場所が遠いほど、片付けは“後でやろう”になります。
逆に、通過点に置き場があると、置く動作が自動化されます。

住所は「どこに置くとラクか」から決める。
これが、散らからない家の基本です。

4.家族に伝わる仕組み:子ども目線と“ラベルの見え方”

片付けが回らない家の多くは、ルールが“作った人の頭の中”だけにあります。
それを家族に共有するために、このお家では見え方を工夫しました。

・子どもの目線の高さに「自分で戻せるゾーン」をつくる
・文字だけでなく、色や分類の並びで直感的に分かるようにする
・“見える場所”ではなく“開けたらすぐ分かる場所”にラベリングする

ポイントは、きれいに見せることより、迷わないこと。
家族が迷わないと、声かけや注意が減り、空気がラクになります。

片付けは、家族全員が理解できる「共通のルール」にした瞬間から回り始めます。

5.一時置き場を潰す:置いていい場所を1つだけ作る

一時置きは、ゼロにしようとすると無理が出ます。
なのでおすすめは逆で、
「ここだけは置いていい」を1つ決めて、他を潰す方法です。

例えば、
帰宅後の郵便物・書類は、決めたトレーに一旦集約。
その代わり、テーブルやカウンターには置かない。
“置き場が1つ”なら、散らかりが面で広がりません。

さらに、置き場の近くに「次の動作」を用意しておくと続きます。
処理する日を決める、収納先を近くに置く、家族と共有する。
これだけで、一時置きは“雪だるま化”しなくなります。

一時置きをなくすのではなく、管理できる形にする。
これが、ストレスを減らす現実的な設計です。

6.まとめ:片付けストレス0に近づく3つのチェック

最後に、今回のポイントを3つにまとめます。

・よく通る場所に、よく使う物の置き場があるか
・家族が見て分かる形で、住所が共有されているか
・「置いていい場所」が1つに整理されているか

片付けは、収納の量ではなく、迷いの量で決まります。
迷いが減ると、戻す動作は勝手に短くなり、続くルールになります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回も、暮らしが軽くなる具体的な工夫を、実例ベースでお届けします。