はじめまして。
関西全域でお家・店舗など、
様々な暮らしをお届けしているアートハウスです。
「家づくりのノウハウ」をテーマに、
皆さまに役立つ情報をお届けしていきたいと思います。
第3回となる今回は、
多くのお客様からご相談いただく「水回りの家事動線」について。
特に、洗濯の“洗う・干す・しまう”が一体化する
ランドリー+ファミリークローゼット(ファミクロ)の設計を解説します。
これから家づくりを考える方にとって、
毎日の家事がぐっとラクになる参考になれば嬉しいです。
1.洗濯動線は「一体化」が正解
結論から言うと、
洗濯動線は「洗う・干す・しまう」を
できる限り一体化させることが正解です。
なぜなら、従来の間取りでは
「洗濯機→ベランダ→取り込む→各部屋にしまう」
という複雑な流れが必要で、
毎日繰り返すと膨大な時間と手間がかかるからです。
動線を短縮することで、生活全体の余裕が大きく変わります。
2.ランドリー室に乾燥暖房を設ける理由
多くの家では浴室に乾燥機能を設置しますが、
実は「脱衣室兼ランドリー」に設ける方が効率的です。
なぜなら、浴室で乾燥させると“お風呂が使えない時間”が発生しますが、
ランドリー室であればいつでも干せて、
夜のうちにスイッチを入れておけば翌朝には乾いています。
また、雨や花粉の影響を受けないので、
共働き世帯やアレルギーのあるご家庭にも安心です。
3.ファミクロ直結で収納を劇的にラクに
洗濯物を乾かした後、
最短距離で収納できるのが
「ランドリー→ファミクロ直結」の最大の魅力です。
なぜなら、乾いた衣類を各部屋に持って回る必要がなくなり、
数歩で完結するからです。
さらに、タオルや下着など日常的に使うものを
ランドリー近くに収納すれば
「洗って→干して→しまう→使う」が一ヶ所で完結。
“洗濯が嫌い”という声の多くは「片付けが面倒」という理由なので、
この設計で大幅に解消されます。
4.ウォークインより“壁付け型”を選ぶメリット
最近は「大きなウォークインクローゼット」が人気ですが、
実は“壁付け型収納”の方が効率的なケースも多いです。
なぜなら、
ウォークイン型は「歩くための通路スペース」が必要で、
収納力の割に床面積を圧迫しがちだからです。
一方、壁付け型なら廊下と兼用でき、
少ない面積で収納量を確保できます。
限られた予算や敷地を有効活用したい方には、
非常におすすめの方法です。
5.実例から学ぶ「4歩で完結」の動線
弊社モデルハウスでは、以下のように動線を計画しました。
- 脱衣室に洗濯機と物干しを設置
- 天井に乾燥暖房を設置し、夜のうちに乾燥
- 翌朝その場で取り込み、隣接のファミクロへ収納
実際に体験した方からは
「めちゃくちゃ楽!」「このサイズで十分」
といった声をいただいています。
家事時間が短縮されるだけでなく、
洗濯物をリビングに持ち込まないので生活感が出にくく、
空間もすっきり保てます。
6.まとめ:水回り動線で家事を減らす3つの工夫
【ポイント】
1.乾燥暖房は浴室よりランドリー室に設置
→ いつでも使えて、花粉や雨の影響を受けない。
2.ランドリーとファミクロを直結
→ 「洗う・干す・しまう」が数歩で完結し、家事負担が大幅に減る。
3.ウォークインより壁付け型で効率化
→ 歩くスペースを減らし、同じ面積でも収納量を増やせる。
この3つを押さえるだけで、
日常の“洗濯ストレス”が驚くほど軽減されます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
水回り動線の工夫は「毎日の家事をラクにする」だけでなく、
「生活感を隠し、すっきり暮らす」ためにも大切です。
家事の時間が短くなれば、
家族と過ごす時間も自然と増えていきます。
これからも家づくりをもっと楽しく、
快適にするノウハウをお届けしていきますので、
ぜひ次回の更新もご覧ください。
それでは、また次回お会いしましょう!