はじめまして。
関西全域でお家・店舗など、
様々な暮らしをお届けしているアートハウスです。
「家づくりのノウハウ」をテーマに、
皆さまに役立つ情報をお届けしています。
第4回となる今回は
「吹き抜けと開放感のある空間づくり」について。
延床面積に限りがあっても、
設計次第で“実際以上に広く感じる”
LDKを叶えることができます。
これから家づくりを考える方にとって、
空間設計のヒントになれば嬉しいです。
1.結論:広さは「面積」ではなく「抜け」でつくる
結論から言うと、
空間の“広さ感”は延床面積ではなく
「抜け感」で決まります。
同じ20畳のLDKでも、
天井がフラットな場合と吹き抜けがある場合とでは、
体感の広さがまったく異なります。
視線が上下・奥へと伸びる設計を取り入れることで、
実際の面積を超えた開放感を得られるのです。
2.吹き抜けで上下に広がる空間
吹き抜けの最大の効果は、上下方向への視線の伸びです。
例えば、
20畳LDKに約8畳の吹き抜けを設けると、
体感的には30畳近いスケール感に。
また、2階とつながることで家族の気配を感じやすくなり、
広さだけでなく“つながり感”も生まれます。
【ポイント】
・高さ方向の余白は、坪数以上の広さを演出できる。
・2階とつながることで家族のコミュニケーションが増える。
・吹き抜け上部の窓から光を取り入れると、昼間は照明なしでも明るい。
3.大開口で“内と外”をつなぐ
吹き抜けと合わせて効果的なのが「大開口」です。
幅広の窓をダイニングやリビング横に設け、
フルオープンできるサッシにすると、視線は一気に外へ伸びます。
実際のお客様からも
「20畳とは思えない広さに感じる」と驚かれるポイントです。
【ポイント】
・窓の大きさ=空間の広さ感を左右する。
・開口を庭やデッキに直結させると“外リビング”として使える。
・内と外がつながることで、家の価値が何倍にも広がる。
4.ウッドデッキを“第二のリビング”にする工夫
大開口の先にウッドデッキを設けると、
そこは“第二のリビング”になります。
ただし、人目が気になって使いにくいと結局デッドスペースに。
そのため、目隠しフェンスや植栽で
外部視線をコントロールすることが大切です。
【ポイント】
・デッキは「つなげるだけ」ではなく「使える空間」にする。
・目隠し計画でプライベート感を確保すると使用頻度が上がる。
・BBQや子どもの遊び場、読書スペースなど多用途に活用できる。
5.実例から学ぶ開放感のつくり方
弊社モデルハウスでは、以下の工夫を取り入れています。
・20畳LDKに8畳の吹き抜けをプラス。
・ダイニング横に大開口を設け、デッキへ直結。
・目隠しを前提に設計し、庭を“家族だけの空間”に。
実際に訪れた方からは
「海外の邸宅のよう」「庭を自然に使いたくなる」との声もいただきました。
6.まとめ:広く感じる家を実現する3つのステップ
【ポイント】
1.吹き抜けで上下の“高さ方向の抜け”をつくる
→ 面積以上の広さ感と、家族のつながりを演出できる。
2.大開口で視線を外へ広げる
→ LDKが外と一体化し、数値以上に大きく感じる。
3.ウッドデッキを“使える庭”にする
→ 目隠しや植栽でプライベート性を高めると、第二のリビングになる。
この3つを組み合わせることで、
20畳のLDKでも実際以上の開放感を楽しめる住まいが完成します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「広さ=坪数」ではなく、「抜け感」で広さを演出する。
これが、限られた土地や予算でも
満足度の高い家をつくる秘訣です。
これからも外構・動線・素材選びなど、
家づくりの実例とコツをお届けしていきますので、
ぜひ次回の更新もご覧ください。
それでは、また次回お会いしましょう!