はじめまして。
関西全域でお家・店舗など、
様々な暮らしをお届けしているアートハウスです。
「家づくりのノウハウ」をテーマに、皆さまに役立つ情報をお届けしています。
第5回となる今回は、
「玄関からの帰宅動線と水回り配置」について。
帰宅後“0秒脱衣”で汚れや花粉をリビングに持ち込まない、
衛生的で片づけやすい動線計画を解説します。
毎日の暮らしが整う設計のヒントになれば嬉しいです。
1.結論:帰宅後“0秒脱衣”で生活感と汚れを止める
結論から言うと、
玄関から“0秒脱衣”で水回りへ直行できる動線を設けると、
汚れや花粉をリビングに持ち込まずに済みます。
上着やカバン、洗濯物の置き場を通過点に置くことで、
自然に片づく導線ができます。
衛生面と片づけの両方が、玄関でほぼ決まります。
【ポイント】
・帰宅導線と来客導線を玄関で分けると生活感を遮断できる。
・“置きたい物”の定位置を通過点に置くと習慣化する。
・動線が短いほど掃除エリアも小さくなる。
2.なぜ効く? 玄関直結ランドリーの衛生・時短効果
汚れや湿気は通過した場所に残るため、
最初に通る導線で止めるほど影響は小さくなります。
花粉や砂ぼこりは玄関で脱ぎ分け、
湿った衣類やタオルはすぐ洗濯機へ入れます。
手洗いが近いほどルーティン化しやすく、
家族全員の実行率が上がります。
【ポイント】
・衛生導線は「脱ぐ→洗う→手洗い」の距離を最短にする。
・汚れは“拡散前に隔離”が最も効果的。
・結果としてリビングの掃除頻度が下がる。
3.計画のコツ:通る順番に機能を並べる
動作の順番をそのまま間取りに落とし込みます。
靴を脱ぐ位置のすぐ横にコート掛け、
その先に洗濯機、予洗い用スロップシンク、
手洗い、浴室を直列で配置します。
リビングへ戻る導線を短くすると、回遊がスムーズになります。
【ポイント】
・“行動順”を紙に書き出してから配置する。
・通路幅は回転動作を想定して余裕を確保する。
・扉は引き戸を基本にし、開閉ストレスを減らす。
4.実例ポイント:収納・乾燥・手洗いを一箇所で完結
玄関奥のSCLからランドリーへ直通し、
洗濯機→室内干し→ガス乾燥機→収納を数歩で完結させます。
スロップシンクで泥汚れを浸け置きし、
手洗い後にLDKへ復帰します。
“干す→しまう”を同室で完了できると、
生活感が出にくく散らかりません。
【ポイント】
・下着やタオルはランドリーで“使う場所にしまう”が鉄則。
・部屋干しバー+乾燥暖房で梅雨時でも臭いにくい。
・視線を通すルーバー扉で圧迫感を抑えつつ目隠しする。
5.まとめ:今日から間取りに足すチェックリスト
【ポイント】
・玄関から洗面・ランドリーに直行できるか。
・スロップシンクを置く位置はあるか。
・“干す→しまう”を同室で完結できるか。
・来客導線と家族導線を分けられているか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
衛生と片づけが両立する帰宅導線は、
毎日の時短と心地よさに直結します。
次回も、暮らしを軽くする具体的な工夫をお届けします。